交配敵日の確認

適日の確認スメア検査

交配を行う際、受胎の為に最も重要なことは、排卵日を正しく判断する必要があります。生理が始まってから10日程度で排卵日が来るのが普通ですが、個体差により前後することが少なくありません。排卵が始まり適切な交配のタイミングを適日といいます。適日を判断するための方法について解説します。


※本コンテンツは、以下の文献を参考に編集しています。
(引用元:筒井敏彦著  犬の繁殖生理に関する研究 )

外陰部の状態

陰門の発赤、腫大は発情前期の終わりから発情期の初期にかけてピークをむかえ、排卵後に縮小する傾向があります。

 

膣スメア検査

膣スメアの変化を観察評価することでエストロゲンの変動を間接的にモニタリングします。只、スメア検査だけでは、発情期と発情期の終了を把握するのには適していますが排卵時期を予測することは難しいといえます。好中球が出現する31日前が交配適期。発情期間中は継続的に検査を行うことが重要です。ポイントは角化細胞主体から中間層細胞、傍基底細胞、基底細胞が増え出す時期と、好中球が出現する時期で、浸出液の色が黒褐色、小麦色、無色に変化します。また交配が成立していても、この時期を確認するまでは検査を継続する必要があります。たとえば発情開始12日目に交配が成立して好中球が20日目に出現していた場合、受胎する可能性は非常に低くなる傾向にあり、発情周期の各段階と膣スメア所見がいつも確実な関係があるとは限らないことに注意する必要があります。常に犬の行動、陰部の状態などを観察して総合的に評価して判断します。

 

発情期の内分泌

排卵の時期を知ることができれば確実で能率の良い交配が可能になります。血漿LH濃度、血漿プロゲステロン濃度、血漿エストラジオール濃度を測定することで排卵時期をある程度特定できます。

排卵はLHピーク後3048時間の範囲で起こり、エストラジオールのピークはLHピークのおおよそ1日前に起こります。血漿プロゲステロン濃度はLHピークと同時に上昇します。血漿プロゲステロン値が23ngmlに上昇した時がLHピークと考えます。

欧米ではLHピークや血漿プロジェステロン濃度を簡易的に測定するキットが販売されていますが日本国内では入手が困難です。血漿プロジェステロン濃度は人の臨床検査センター等で測定可能で、日本の現状では血漿プロジェステロン濃度で排卵時期を特定する方法が最も望ましいと思われます

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