コラム 望ましい愛犬のグルーミング

望ましいグルーミングメイン

【グルーミングとは】

愛犬のケア用語として使われるグルーミング「grooming」の本来の意味は、動物が衛生や生体機能維持のため、あるいは、個体間の関係確認を行う行為を言います。グルーミングには、毛づくろいの様に自分で行うセルフグルーミングと他の個体に対し行うソーシャルグルーミングがあります。セルフグルーミングは、体の衛生を保つためや傷を治すことが目的であることが多いといえます。過度なストレスが掛った時に見られることもあります。

一方、ソーシャルグルーミングは、力関係の確認など他の個体間との社会的な意味を持ちます。親が子犬をなめる仕草も家族の絆を深めるための表現や従事関係の確認ではないかと言われています。血縁の無い個体に対するグルーミングは、和解の表現であり争いを避ける手段として用いられます。

一般的に愛犬のケアにおけるグルーミングとは、シャンプーやブラッシング、耳掃除、爪切りなど体の衛生を保ち機能維持のために行う施術全般を言います。被毛を愛らしくカットするトリミングとは区別して使われることが多いようです。

本来の意味合いでは、グルーミングにはストレスの解消や親愛の表現など動物にとって心地いいはずなのですが、多くの愛犬がご主人様やトリマーのブラッシングや耳掃除などを嫌がるのはなぜでしょう?

【グルーミングのストレス】

グルーミングが嫌いになる理由は、愛犬に過度なストレスを掛けていることに他なりません。最大の原因は痛みや恐怖を伴っている施術方法にあります。

愛犬が毛玉やもつれによる地肌の炎症を防ぎ、被毛の汚れやほこりを取り去るために行うのがブラッシングですが、きれいにすることに夢中になり、つい強く引っ張ってしまい、嫌がって逃げようとする愛犬を無理に抑え付けてブラッシングしたご経験があるのではないでしょうか。

もし美容師に無理に髪を引っ張られたり、強い力で頭を抑え付けられたらその美容師の顔を見ただけでゾッとするのではないでしょうか。愛犬は、いつもこの恐怖に怯え、ひたすらじっと我慢しているのです。

耳の毛を抜かれる痛み、強い力で肛門腺を絞られる痛み、出血するほど深く爪を切られる痛みなど、愛犬にとってグルーミングは、恐怖なのです。多くのトリマーは、「決められた時間内にきれいにしなければならない」との使命感のあまり、愛犬にどれほどのストレスを与えているかについて、向き合うことが出来ていないのではないかと感じます。

施術する子の状態を判断し、できる限りストレスを最小限として、時間内に仕上げられなくとも愛犬のストレス状態により時には、数日に分けて施術するなどストレスを掛けないような配慮も必要なのではないでしょうか。

また、本来、雑菌や異物の侵入を防ぐ機能である耳の毛を激しい痛みに耐えさせてまで、すべて抜いてしまうことが、愛犬の健康にとって正しいことなのでしょうか。

現在多くのサロンが行っている、これらの施術方法には多くの疑問が後を絶ちません。

多くの愛犬がグルーミング嫌いになるのは、当然の結果ではないでしょうか。

【グルーミング好きにする秘訣】

様々なトラウマによってグルーミング嫌いになってしまった愛犬を、どうしたら大人しくグルーミングをさせる良い子に変身させることができるのでしょうか?

それには、今までのつらいグルーミングのトラウマを塗り替え、グルーミングは怖くないものであるとの体験を積み重ねることが必要となります。

ブラッシングトレーニングであれば、一番信頼されているご主人様が毛を梳かす強さではなく手で撫でる要領で、やさしく背中をブラシで撫でてあげることを繰り返します。嫌がるときはすぐに止め、しばらく時間を置き繰り返し行います。1,2分の短時間で十分です。少し慣れてきたら脇腹や胸も同様にします。

慣れるのに時間がかかる場合、ご褒美のおやつを使うのも有効です。足先や顔回りは嫌がる箇所であるため、数秒から時間をかけて慣らしていくのがコツです。すべてのグルーミングは、この要領で恐怖心を塗り替えてあげることで、改善へ向かいます。

また、サロンへ行く時に毛玉が無いように短い間隔で連れて行く、担当トリマーさんと連携を取るのも有効でしょう。

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