トイプードルの場合、ゲージの大きさは、成犬が2頭ゆとりを持って入れる程度の大きさを選びます。(900mm×600㎜程度)
•ゲージの中央に子犬が容易に行き来できる程度の高さの仕切りを置きます。
仕切りは、板状のものを選択してください。網目などの足を引っ掛けてしまうような素材は避けてください。
※仕切りが無くても同様の方法で大丈夫です。
•ゲージ全面にトイレシートを敷き詰めて、部屋の隅などの落ち着ける場所に設置してください。
•子犬をゲージに入れ、抱いたり、膝の上に載せて可愛がった後は、外に出さずにすぐゲージに戻します。
* 生後2ヶ月程度の子犬の場合、17時間程度は、睡眠をとる必要があります。これを飼主が構っていれば眠るはずも無く、気づかないうちに体力を奪ってしまうのです。体力を消耗すると病気や低血糖を起こす引き金となります。
•はじめのうちは、あちこちで排泄するでしょうが、1週間もすると7対3の割合で、片側で排泄するようになります。7割側をトイレの場所とします。3割側に水やご飯の食器を置いてください。
* 人間がトイレの場所を決めるのではなく、犬自身が決めた場所をトイレにします。
•2~3ヶ月の子犬の1日の平均排泄回数は、便が5~6回、尿が15~20回と言われます。成長につれ回数が減って行き、1年程度で半分以下になります。排泄回数が多いうちに訓練する方がチャンスが多く早く覚えます。
排泄に気づいたらマメに清掃し、清潔な環境を維持しましょう。眠りから覚めたときや、食後はよく排泄します。犬はもともとキレイ好きな動物であるため、トイレが汚れていてはトイレを覚えません。
* 尿の臭いの付いたところで排泄すると考えられているため、あえて前の排泄物を残しておく方が多いようですがこれは間違いです。
母犬の臭いならともかく、まだマーキングするような月齢でもありません。犬はもともとキレイ好きな動物なので汚れているところでは排泄をしたがりません。片付けたとたんに排泄するのは、汚れているところで排泄するのを嫌うためです。
•排泄する瞬間、あるいは排せつしようとした瞬間を目撃した時のみ、大げさにほめてサークルから出してください。いつしたか分らないものは、褒めずにすぐに片付けましょう。
* 排泄の瞬間を目撃したらまず、声に出して大げさに褒め、犬をゲージから出します。片付けるのはその後に行います。犬に学習させるには、その瞬間が重要です。排泄から時間がたってから褒めても、何を褒められているのかわからないのです。
* 声を出して褒めないで撫でてあげても、犬は褒められている認識がありません。特に子犬は撫でられるのをあまり好まない為、理解できません。
•ゲージのすぐ近くで、おおむね10分~20分程度遊んだらゲージに戻します。最初の内は、あまり長時間出さないようにしてください。
* 犬の出し入れは、犬が出入りする扉から行い、出入り口を覚えさせてください。
2週間目から、排泄を褒めた後の遊ぶ時間を増やします。その際も子犬が自由に出入りできるように扉を開けたままゲージのすぐ近くで遊ぶことがポイントです。 遊んでいる間に排泄をもよおし、自分からゲージに戻って排泄するか、様子を見ます。 最初の内は、2~3割程度できれば成功です。トイレ以外の場所で排泄した場合は黙ってゲージに戻してください。 ゲージに戻してすぐにトイレで排泄の続きをしたときは、褒めてまた外に出します。これを1週間程度繰り返し行います。
* 広いスペースで遊ばせるとゲージに戻って排泄することを忘れてしまいます。犬がゲージに戻れる距離感で行う事が有効です。
* トイレ以外のところで排泄した際は、決して怒ったり、大声を出さないようにしてください。子犬が排泄そのものを怒られたと誤認識させてしまうと、物陰に隠れて排泄するようになり、返ってしつけが進まなくなることがあります。
•おおむね1週間単位で遊ぶスペースを徐々に広げて行きます。部屋の中で自由に遊ばせていても自分からゲージに戻って用を足せるようになったら、他の部屋へと徐々に活動範囲を広げて行きます。
* 排泄しているときにいつも「シーシー」や「アウト」などのコマンドをいう様にすると、外出前や車に乗せる前に排泄をしてくれるようになります。
* 褒めるときにおやつ(1口だけ)を使うなども効果的です。
※しつけは様々な手法があります。これらの例に限らず上手にしつけを進めるには、愛犬や飼主に合ったしつけ方法の選択をおすすめします。