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しつけ

しつけは愛犬が人間社会に順応し、幸せに暮らすためあるいは安全の為のルールを教えることが目的です。トイプードルは、IQが高くアメリカではサーカスに起用されている程、物覚えが良い犬種です。しつけのコツは、愛犬に対して理解し易い条件付けをするために、犬の生態や思考パターンを理解し、適切な訓練を行う事です。
犬が人間の言葉を理解するには、特定の条件と言葉を常に一致させる必要があります。例えば、ケージの中で騒いでいるときにご主人がいつも叱っていても奥様はすぐにケージから出してしまうようなマチマチな対処では、犬が何を叱られているか理解できず無駄吠えは治りません。また、犬は群れで生きる動物であり、常に群れの序列の優位に向かおうとする習性があります。群れの優位行動とは、優先権を主張する行動を示し、他者との間で力関係を推し量り、序列を判断します。例えば、犬の要求によってゲージから出す、遊んであげる、あるいは寝転んでお腹の上に乗せるなどの行動は、しつけに支障を来す行為といえます。犬は常に自分より強者であるか弱者であるかを敏感に察知しています。
日常、愛犬と接する際に、過保護にしすぎたり、わがままを聞いてしまうことによって、愛犬がご家族(群れ)の序列を勘違いしてしまい、飼主に対し従順でなくなるとしつけはうまくいきません。犬との関係は溺愛し過ぎることで返って愛犬をうまくしつけられず、不要なストレスを与える結果とならないように気を付けることが、愛犬と共に幸せにくらすための重要な要件となります。

新しいお家にお迎えされて間もない子犬には、見た目以上に大きなストレスがかかっています。

まずはご家族様の都合や理想ばかりを押し付けるのではなく、心細さを感じている子犬の心情に寄り添い、不安や緊張をやわらげてあげることが求められます。


犬舎では元気に走り回り、食欲も旺盛だった子が、新しいお家で突然おとなしくなり、食事も食べないことがあります。わかりやすい例えでいえば、「ホームシック」です。また、お迎えされた当日は元気いっぱいだったのに、数日後に急に元気がなくなり、食事も食べないことがあります。体調不良や急病の場合を除き、徐々に自分の置かれている状況が飲み込めてきたゆえの、遅れてやってきたホームシックのこともあります。


新しいお家に到着後、突然ケージに入れてそのままにしたりせず、まずはキャリーケースを床におろしてドアを開け、子犬が自分から出てくるまで待ちます。キャリーケースではなくバスケットなど、子犬が自分から出るのが困難なタイプの場合は、優しく抱き上げ、おろしてあげます。その後、部屋の中を子犬の気が済むまで「探検」させてあげて下さい。子犬はたいてい、自分がどこに連れて来られたのか、納得するまであちこち嗅ぎまわります。危険物や危険行為には注意しながら、好きにさせて見守ってあげて下さい。


探検で気が済んで、ご家族様に目を向けてきたら、そばに寄ってきたら、「怖くないよ」「大丈夫だよ」と、優しく撫でて話しかけてあげて下さい。


「しつけ」は、子犬がじゅうぶんにお家に馴染み、ご家族様との信頼関係が築けてからでじゅうぶんです。


まずは自分を好きになってもらって下さい。いつも優しくしてくれる、好きな相手のいうことは、たいてい聞き入れるものです。


普段甘やかしていても、いけないことをした時ばかりはご家族様全員が徹底して「NO」を言う、メリハリがあれば、多くの場合問題行動には繋がりにくくなります。甘やかすこと自体がいけないのではなく、甘やかしっ放しでいつでも犬の言いなりになってしまうことが、問題行動を助長します。



食事前のトレーニングが効果的

食事を与える前に必ずトレーニングをすることが有効です。また、犬が空腹のときは、ご褒美の期待が最も高まり、トレーニングの効果が上がります。
最初のうちは、1回2~3分のトレーニングを1日4~5回行います。それ以上は犬の集中力が続かず、しつけを苦痛に感じてしまうことがあります。
結果を求めて、あまり先を急いではいけません。愛犬と遊ぶつもりで、飼主がしつけトレーニングを楽しむゆとりをもつことが大切です。
 

家族でコマンドを統一する

コマンドは、犬に何をすればよいか伝える、言葉による命令です。犬は、ハッキリした短いコマンドとハンドシグナルに反応します。
家族が多いご家庭では、あらかじめコマンドの言葉やハンドシグナルを統一しておきましょう。

ハウストレーニング

ハウス(ケージ、サークル、クレートなど)を決まった場所に置き、愛犬が安心できるところを作ります。ポイントは以下の事に留意することです。
•留守番や夜寝るときにはハウスに入れる。

•留守番が長いときはケージ(ハウス)の周りを

丈夫な衝立で囲み、運動スペースを確保するとストレスが減り、留守番嫌いになりにくい。
•飼主が在宅のときは、ハウスに自由に出入りできるようにしておく。
•最初は1日1回、60分くらいハウスに入れる。
•60分経っても、騒いでいたら出さない。
•静かにしていたら、出すようにする。

ハウストレーニングは、ハウスに慣れさせることだけが目的なのではなく、人と快く暮らすために、犬も我慢することを教えるために大事なトレーニングです。必要以上に閉じ込めることは良くありませんが、ハウス入っていて欲しいときに、犬がリラックスしていられるようにすることが目的です。
ハウスは犬の「個室」です。自由にさせているのに、犬が自分からハウスに行ってのんびりしている時は、むやみに声をかけたりせず、そっとしてあげるといいでしょう。

テリトリーの制限

自由に移動できる部屋は1〜2部屋にして、入れない部屋をつくります。
とくにキッチン、寝室など入れたくない部屋は侵入禁止にするとよいでしょう。廊下や玄関にも許可なしでは自由に行けないようにするなど家屋の状況により考えてください。
すべての部屋に行けるようにしておくと、縄張り意識が高まることがあります。ドアホンが鳴ったり、人が入って来たときに警戒心が高まり、吠えるようになることがあります。入れない部屋を決めておくことで、家を守るのは犬ではなく、飼主なのだということを犬に理解させることができると、ドアホンやお客様、外の物音へ反応しにくくなります。
廊下、玄関は、人が通りますので、テリトリーを確保するため、自分の臭いを付けたがります。マーキングをすることで、自分のテリトリーと認識してしまうためテリトリーの制限をすることを習慣づけることが大切となります。
 

高いところに乗せない

ソファーや椅子などの特別な席や高いところには乗せないようにし、心地良い場所は、飼主が独占するようにしてください。
犬は、高いところにいて、下を見下ろすときに興奮が高まる傾向があります。特に飼主に反抗的な態度を見せる犬の場合には、高いところにあがれないようにします。
また、ソファーやベッドなどの気持ちの良さそうな場所は、自由に使えないようにしておく方が望ましいといえます。


犬の要求を受け入れない

要求されたときには拒絶し、飼主主導で構うようにします。たとえば、呼んで、来たらなでてあげる。遊ぶ時も飼主から誘って遊び始めるなど。
犬目線で考えた場合、例えば、「吠えたらごはんをくれた、散歩に行ってくれたなど、吠える=要求すれば、受け入れてもらえる」という学習をさせてはいけません。
犬のしつけで大事なことは、主導権を渡さない事です。要求してきたらすぐに応えず、犬があきらめた頃に飼主から誘ってやるようにしてください。
 

ほめる・叱る

ほめるときは、優しい声をかけて、愛犬が好きなところをなでるようにするなど飼主が喜んでいることが犬に分かるようにできるだけオーバーアクションで褒めます。
叱るときは、「NO」「ダメ」「こら」など、短く低い声で分かり易く叱るようにします。一度叱って止めない場合には速やかにハウスに入れ、しばらく無視します。
いうことを聞かなくても決して体罰は、しないでください。痛い、怖いなどの体験をさせると、うなる、咬むなどの抵抗したり、人間に対する信頼を失い、返ってしつけがしにくくなります。また、叱るときは名前を呼ばないように注意してください。名前を呼んで叱ると「名前を呼ばれる=怖い」の条件付けができてしまい、呼んでも近寄ってこなくなります。手でたたくなどは論外ですが、手は怖いものであるとの条件付けとなり、人に対しても警戒心を持たせてしまいます。


おもちゃ

犬のおもちゃは犬が届かないところに置きます。犬が欲しがっても与えないようにします。 遊ぶときは、必ず飼主から誘って遊び始めて、飼主が終わりにします。 終わるときは、きちんと「はい、終わり!」のように、終わりの宣言をしてやることも大切です。 おもちゃを管理することで、飼主の主導権を犬に示すと同時におもちゃに対する興味を持たせる効果もあります。常にあるものよりあまり見慣れていないおもちゃに興味を持つ傾向があるようです。

メリハリ

無視しているときは、目を合わせない、話しかけない。構うときは、何かをしながらではなく、とことんかまってあげるといったように、しっかり無視する時間とかまう時間にメリハリをつけることが効果的なしつけにつながります。
かまい過ぎると、良くない行動を引き出してしまうことも多く見うけます。メリハリをつけて遊んであげる方が良くなつき、言うことを聞く様になります。


外出時・宅時

留守番をさせるときは、外出の15分くらい前から目を合わせず無視します。帰ってきたときは、すぐにかまわずに少し放っておき、落ち着いたころ、静かにしていたらハウスから出します。静かになるまではかまわない方が良いでしょう。
犬は学習する動物です。帰ってきたらすぐにかまってもらえる⇒嬉しいから早く帰って来てほしい⇒待てなくなり、中には留守中に吠え続けるようになる犬も少なくありません。過保護は、かえって愛犬に不要なストレスを与えることにもつながります。
少し落ち着いてから挨拶しても、愛犬と飼主の関係はなんら変わりがありません。

飼主の姿勢

犬は、飼主の精神状態を敏感に察知します。また、犬は集団で生きる動物であることから、序列を重んじます。犬の習性を理解し、権威をもって犬と向き合うようにしてください。どんな場面においても、決定権は必ず飼主が持つ習慣をつけること。犬を安心させるために飼主自らの精神状態も安定させ、リラックスした上で堂々と振る舞うことが大切です。
 

トイレトレーニング

室内犬の飼い始めに、まず、しつけなければならないのがトイレトレーニングでしょう。
母犬と一緒に育つ子犬は、母犬の真似をすることで、自然とトイレの場所を認識し、習慣化するのですが、子犬だけを飼育する場合は、人間がしつける必要があります。
トイレトレーニングの仕方も様々ありますが、参考までにゲージの中にトイレがある場合のトレーニング方法を紹介します。
 

トイプードルの場合、ゲージの大きさは、成犬が2頭ゆとりを持って入れる程度の大きさを選びます。(900mm×600㎜程度)

•ゲージの中央に子犬が容易に行き来できる程度の高さの仕切りを置きます。
仕切りは、板状のものを選択してください。網目などの足を引っ掛けてしまうような素材は避けてください。
※仕切りが無くても同様の方法で大丈夫です。

•ゲージ全面にトイレシートを敷き詰めて、部屋の隅などの落ち着ける場所に設置してください。

•子犬をゲージに入れ、抱いたり、膝の上に載せて可愛がった後は、外に出さずにすぐゲージに戻します。
* ポイントは、子犬を飼い始めたその日から始めるのが理想的です。

* ゲージから出さないことで環境が変わったことによるストレスを軽減することができます。

* 生後2ヶ月程度の子犬の場合、17時間程度は、睡眠をとる必要があります。これを飼主が構っていれば眠るはずも無く、気づかないうちに体力を奪ってしまうのです。体力を消耗すると病気や低血糖を起こす引き金となります。

•はじめのうちは、あちこちで排泄するでしょうが、1週間もすると7対3の割合で、片側で排泄するようになります。7割側をトイレの場所とします。3割側に水やご飯の食器を置いてください。
* 人間がトイレの場所を決めるのではなく、犬自身が決めた場所をトイレにします。

•2~3ヶ月の子犬の1日の平均排泄回数は、便が5~6回、尿が15~20回と言われます。成長につれ回数が減って行き、1年程度で半分以下になります。排泄回数が多いうちに訓練する方がチャンスが多く早く覚えます。
排泄に気づいたらマメに清掃し、清潔な環境を維持しましょう。眠りから覚めたときや、食後はよく排泄します。犬はもともとキレイ好きな動物であるため、トイレが汚れていてはトイレを覚えません。
* 尿の臭いの付いたところで排泄すると考えられているため、あえて前の排泄物を残しておく方が多いようですがこれは間違いです。
母犬の臭いならともかく、まだマーキングするような月齢でもありません。犬はもともとキレイ好きな動物なので汚れているところでは排泄をしたがりません。片付けたとたんに排泄するのは、汚れているところで排泄するのを嫌うためです。

•排泄する瞬間を目撃した時のみ、大げさにほめてサークルから出してください。いつしたか分らないものは、褒めずにすぐに片付けましょう。
* 排泄の瞬間を目撃したらまず、声に出して大げさに褒め、犬をゲージから出します。片付けるのはその後に行います。犬に学習させるには、その瞬間が重要です。排泄から時間がたってから褒めても犬は何を褒められているのかわからないのです。

* 声を出して褒めないで撫でてあげても犬は褒められている認識がありません。特に子犬は撫でられるのをあまり好まない為、理解できません。

•ゲージのすぐ近くで、おおむね10分~20分程度遊んだらゲージに戻します。最初の内は、あまり長時間出さないようにしてください。
* 犬の出し入れは、犬が出入りする扉から行い、出入り口を覚えさせてください。

2週間目から、排泄を褒めた後の遊ぶ時間を増やします。その際も子犬が自由に出入りできるように扉を開けたままゲージのすぐ近くで遊ぶことがポイントです。 遊んでいる間に排泄をもよおし、自分からゲージに戻って排泄するか、様子を見ます。 最初の内は、2~3割程度できれば成功です。トイレ以外の場所で排泄した場合は黙ってゲージに戻してください。 ゲージに戻してすぐにトイレで排泄の続きをしたときは、褒めてまた外に出します。これを1週間程度繰り返し行います。
* 広いスペースで遊ばせるとゲージに戻って排泄することを忘れてしまいます。犬がゲージに戻れる距離感で行う事が有効です。
* トイレ以外のところで排泄した際は、決して怒ったり、大声を出さないようにしてください。子犬が排泄そのものを怒られたと誤認識させてしまうと物陰に隠れて排泄するようになり、返ってしつけが進まなくなることがあります。

•おおむね1週間単位で遊ぶスペースを徐々に広げて行きます。部屋の中で自由に遊ばせていても自分からゲージに戻って用を足せるようになったら他の部屋へと徐々に活動範囲を広げて行きます。
* 排泄しているときにいつも「シーシー」や「アウト」などのコマンドをいう様にすると外出前や車に乗せる前に排泄をしてくれるようになります。
* 褒めるときにおやつ(1口だけ)を使うなども効果的です。

※しつけは様々な手法があります。これらの例に限らず上手にしつけを進めるには、愛犬や飼主に合ったしつけ方法の選択をおすすめします。



しつけ

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